日時:2021年10月15日(金)、10月27日(水)
会場:若狭海浜公園、若狭公民館
参加者:ポストポスト部員、公園にいた人々
●ポストポスト部によるスタ☆タン!!レポート●
https://cs-wakasa.com/program/archives/9422
●若狭公民館とは●
沖縄県那覇市沿岸部にある、NPO法人地域サポートわかさが運営する公民館。「アート×社会教育」をテーマに、ちょっとアーティスティックでちょっとユニークな社会教育活動に取り組んでいる。
●レッツスタッフふきこレポート●
スタ☆タン!!Zをやっていて思うこと。それはスタ☆タン!!の「たね」ってあるということだ。日常の様々な場面に、人それぞれ、些細だけれど気になるグッとくるものがある。それに気づき、思いを巡らせることからスタ☆タン!!が始まっていく。
沖縄は那覇市にある若狭公民館。ここでは、どこでもパラソルがあればそこが創造的な活動をする公民館の場となるという「パーラー公民館」など、地域住民を主体としたユニークな活動を多く行っている。それを「プログラムのたね」としてウェブなどで発信している。その活動の一つに「ポストポスト部」という、地域に設置したポストに手紙、作品、アイディアなど様々なものを投函することで小さな変化を楽しみ味わうことを目的にした部活がある。今回は、その中でスタ☆タン!!が開催された。直接体験は叶わなかったが、動画や活動報告から紐解く。
今回のスタ☆タン!!は2回行われた。1回目は、スターが見えるようになる「スタ☆タン!!メガネ」をかけて公園に繰り出した。上裸で走るおじさんを見て誰かがポツリと「あ、スター発見!」と呟いたところをきっかけに、どんどん視点が変わっていき様々なものが発見されていく様が印象的だった。メガネをかけることで、電柱上りの達人、どこでもリラックスできる猫など自分なりのスターを続々発見する部員たち。いつもの見慣れた場所、人々も、ひとたび意識することで違う輝きを放ってくる。そしてこの日は、最終的に面白そうな階段を発見し、それを使ったゲームが発明されていた。「小さな変化を楽しみ味わう」ポスト部ならでは発展の仕方なのだろう。
2回目は、トレードマークである大きなPちゃんポストと、掲示板を持って公園へ。それらがあることで、公園で遊ぶ子どもたちなども集まってきてメガネをかけたりと、スタ☆タン!!を知らない人たちが気軽に参加しやすくなったようだ。お絵かき名人が見つかったり、ただの木がもじゃもじゃのおじさんに、クレーンがキリンに見えるようになったり。「スタ☆タン!!メガネ」はスタ☆タン!!Zでは視点を変える「心のメガネ」なのだが、今回のように物理的にかけることで生まれる変化もあるのだなと感じた。スタ☆タン!!でのパフォーマーにとっての「舞台に立つ」こともそうだが、見る側のメガネが身体的にスイッチが切り替わる装置となっていることも面白い。
また、スタ☆タン!!をやる身として、様々な人を巻き込んでいく場や関わり方の作り方もとても勉強になった。パーラー公民館はパラソルが作り出す「場」を起点に、そこに多種多様な活動が持ち込まれ、人が集い発展していく。ポストポスト部でのスタ☆タン!!も同じく、ポストや掲示板を起点として場が生まれ、それが可動式でどこでも展開できるゆえに、日常に平行する多様な活動や文脈を巻き込み、多くの人の「つどい・まなび・むすび」を生んでいくのではないだろうか。
主催:NPO法人地域サポートわかさ
「アーティストと開発する社会教育プログラム」
支援:沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会
「令和3年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業」
With 「スタ☆タン!!Z」障害福祉NPO法人クリエイティブサポートレッツ