スタ☆タン!!映画祭 in GOTO

2022年4月11日

長崎県は五島列島。そこで活動するNPO法人 BaRaKa 代表の片岡優子がふるさと五島で静かに光を発している人々や 事象などを独断と偏見で映像作品に収め、五島内外のひとたちとわーわー言い合って 五島の魅力を再発見するスタ☆タン!!映画祭を開催しました!

日時 2022年1月15日(土) 19時〜21時

場所 「Slow Cafe たゆたう。」

司会

・片岡優子(NPO法人 BaRaKa)

審査員 

・久保田翠(認定非営利活動法人 クリエイティブサポートレッツ 理事長・静岡)

・佐々木誠(映画監督・映像ディレクター・東京)

・中村 健児(定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所 あいばな・五島)

映像協力

・牧園憲二(映像作家)

【演目】

1.幕開け(オープニング)

2.鳥の目を持つ原塚祥吾

3.餅まき

4.中村博民俗博物館

5.獅子舞

6.山口酒店の夜

【レポート byレッツスタッフ】

「スタ☆タン!!映画祭 in GOTO」とは、NPO法人BaRaKa代表の片岡優子さんが、ふるさと五島で静かに光を発している人々や事象などを独断と偏見で映像作品に収め、五島内外のひとたちとわーわー言い合って五島の魅力を再発見しよう、というスタ☆タン!!だ。

事前に撮影・編集された6本の動画を、3名の審査員とお客さんとで鑑賞し、感想を言い合った。

まず最初に映し出されたのは『幕開け』と題されたオープニング映像。五島福江港に到着したフェリー、車両甲板乗降口のゲートがゆっくりと開いていく。車を乗船させる際に、一番最後に乗って先頭になると見られる光景だ。片岡さんお気に入りの瞬間だという。片岡さんがぐっとくる瞬間を集めた今回のスタ☆タン!!にふさわしいオープニングから、いよいよ本編が始まる。

某ドキュメンタリー番組風の音楽と共に始まった『鳥の目を持つ原塚祥吾』は、架空の鳥瞰図を描く青年が登場。審査員から、「もともと作品が評価を受けているこの青年の映像は、スタ☆タン!!の趣旨と合っているのか」という疑問が投げかけられ、スタートから波乱を予感させた。

2番目に上映された『餅まき』は、新築の家を建てる際に、集まった人々へ餅をまく行事を撮影したものだ。スタ☆タン!!当日のお客さんの中には、この餅まきの関係者の方が多く、「餅まきを初めて見た」という審査員からの質問に、しっかり五島弁で返答。「大体は聞き取れなかった」と、異文化交流ならではの光景も見られた。

玉之浦という地区にある私設博物館を追った『中村博民俗博物館』。中村さんが自ら建てたという小屋を覗くと、昔使っていた大八車や漁船、孫の写真、5人の子供たちが使っていたラケット、水森かおりコレクションなど様々な展示を見ることができる。

毎年、三が日にボランティアで『獅子舞』をする男性を写した作品では、獅子舞を怖がり延々と泣き続ける子供に会場が笑いに包まれ、舐め回すように(祈りを込めて)参拝客の体を噛む獅子舞の姿にエロスを感じた。

『山口酒店の夜』は、酒屋の一角を飲酒スペースとして立ち飲みする「角打ち」の様子を切り取ったもの。五島弁で各々が勝手に喋り、カラオケを楽しみ、笑う姿を見ていると、五島に住む人たちの人生がスクリーンから滲み出てくるようだった。

また、別々の視点を持った審査員3人のバランスの取れた感想の数々は、映像の内容をより深掘りした。

そして、なにより会場に来てくださった五島の人たちの五島弁での補足、暖かな空気感が今回のスタ☆タン!!を一味違うものにしたように思う。

映像を通して様々な「観光ガイドに載らない五島」の一面を垣間見ることができた「スタ☆タン!!映画祭 in GOTO」。こうした人々の素晴らしい営みは、きっとどこにでもあるはずなのだと思う。

NPO法人 BaRaKa(バラカ) とは、

長崎県五島市で活動するNPO法人。自然が好きで、昔ながらの伝統的な暮らしを楽しむ人の集まり。アール・ブリュット、伝統芸能の魅力発信にも力をいれており、五島の自然と文化を再発見する『五島 海のシルクロード芸術祭』を開催している。

主催:特定非営利活動法人 BaRaKa 共催:認定非営利活動法人 クリエイティブサポートレッツ

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