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里実さんとうなぎパイ体操

ある日、私がピアノの前に座っていたら、メンバーの里実さんに「うなぎパイ体操弾ける?」と言われた。

それは浜松銘菓うなぎパイの歌で、アルスノヴァでも「うなぎ~」と言うと、誰かの「パイパ~イパ~イ」と言う声が聞こえてくる。

私は里実さんと一緒にうなぎパイ体操をすることにした。それは、私がピアノを弾き里実さんが歌う(踊る)ことでひとつの完成形になるものだと思っていた。

だが、その日から里実さんはうなぎパイ体操の歌詞を紙に書き始めた。来る日も来る日も。紙面にぎゅうぎゅうに連なる文字、増えていく紙の山、専用の紙を作る里実さん。パンパンになる引き出し。微笑ましく弾いて歌う光景を想像していた私はその勢いに圧倒された。職人の目をしていた。里実さんとはそういう人だった。

本人曰く「ムラキングのたまに名言みたいにしようと思って。」らしい。

そんな彼女は今、私が空き箱に石を入れて「マラカス!」と言ったことを受け、空き箱を見つけては職人の目でマラカスを生産している。引き出しはマラカスでパンパンだ。

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