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食介研修をする俊介くん

食べさせてもらうってどんな感じなんだろう。そんなぼくの興味に付き合ってくれている中村俊介くん。

きっかけはある日のランチタイムだった。コンビニで買った冷凍パスタを食べようとするぼくのところに中村くんがやってきた。湯気の立つパスタに顔を近づけ、何かを訴える眼差し。そうか、ぼくのパスタを食べたいっていうのか。いつもなら、自分の大事な食料をシェアしようなんて手ぬるいことはしない主義を貫くところだったけれど、キーボードの音楽や自撮りに夢中な中村くんが他人の食事に興味を示すことには新鮮な驚きがあった。この日は、食欲よりもそんな関心の方が勝った。何かの直観が働いたともいえる。握りしめていたフォークを彼に渡してみたのだった。

ワイルドに麺を絡め取った俊介くん、きっと自分の口にそれを運ぶのだろうと思ったぼくの期待は裏切られる。半開きになっていたぼくの口に、優しく突っ込まれるミートソースパスタ。熱い。でも、うまい。

こうして、俊介くんとぼくの新しい遊びができたのだった。

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線を受け取る

上の写真は、たけし文化センター連尺に通う利用者・大石祐司さんのルーティンワークによってかかれたものだ。大石さんはこれを毎日かく。出来上がるものはいつも同じなわけではない。線は微妙に、少しずつ、ときに大胆に変化する。そこには彼なりの法則がある。

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