シンポジウム「生きるとアート」@渋谷「あらまほし」展
「あら まほし Art, anything to access a world」関連プログラム
シンポジウムコーディネートby クリエイティブサポートレッツ
『生きるとアート~障害福祉の現場から文化を考える~』
[概要]
日程=2017年12月15日(金)18:30~20:30
会場=東京都渋谷区神南1-19-8 東京都渋谷公園通りギャラリー(展覧会「あら まほし」内)
参加無料・申込不要
[パネリスト]
・シェアハウス&イベントスペース「TransitYard」
中村和利(NPO法人風雷社中・理事長)
石川明代(バリアフリー社会人サークルcolors・代表)
・認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ
久保田翠、佐々木雄一、高林洋臣
[コメンテーター]
・港千尋(写真家・著述家)
[内容]
本シンポジウムでは、福祉の現場から生まれた映像に関する、二つの事例報告を行います。
本展覧会「あら まほし」にあたって、クリエイティブサポートレッツは、運営する障害福祉施設アルス・ノヴァの現場で、その設立当初からスタッフが日々撮りためた映像群を展示しています。
TransitYardは、全国的にも例の少ない、重度知的障害のある青年の地域でのひとり暮らしを支えるために開かれた場所です。その記録映像シリーズ『TRANSITYARD げんちゃんの記録』(げんちゃんの一人暮らしログ実行委員会作製)を上映します。
事例報告へのコメンテーターとして、写真家・著述家であり、映像人類学者である港千尋さんをお迎えし、「生きるとアート」というテーマについて、来場者とともに、ラディカルに考えます。
[プロフィール]
TransitYard(トランジットヤード)
東京都大田区蓮沼駅徒歩3分にあるシェアハウス&イベントスペース。2、3階が住居であり、その内の一室では重度知的障害のある「げんちゃん」こと、福井元揮さんが自立生活を営む。1階の「TransitCafe☀Colors」では、音楽ライブ、上映会、占いやマッサージなど多彩なイベントが開催され、げんちゃんと年間延べ800人の来訪者の交流の場となっている。建物全体の運営は、障害者の外出支援および相談支援と若者就業支援の二本柱で活動するNPO法人風雷社中が行い、1階のイベントスペースは、バリアフリー社会人サークルcolorsが運営を担う。
港千尋(みなと・ちひろ)
1960年神奈川県生まれ。写真家・著述家。NPO法人Art Bridge Institute代表理事。
多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授(映像人類学)。早稲田大学政治経済学部卒業。2013年より国際交流基金国際展事業委員を務める。群衆や記憶など文明論的テーマをもちつつ、研究、作品制作、展覧会、出版、キュレーション等、幅広い活動を続けている。著作『記憶-創造と想起の力』(講談社/1996)でサントリー学芸賞、展覧会「市民の色」で伊奈信男賞を受賞。2006年に釜山ビエンナーレ共同キュレーターを、2012年に台北ビエンナーレ共同キュレーターを務める。2007年にはヴェネツィアビエンナーレ国際美術展日本館のコミッショナーも務めた。あいちトリエンナーレ2016 芸術監督。