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表現未満、プロジェクト記録集2019

2020年5月27日

2019表現未満、プロジェクト

2016年から続く「表現未満、プロジェクト」の2019年度記録集ができあがりました!
今年は5回にわたるトークシリーズやシンポジウムを収録しています。

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■■トークシリーズ「手さぐりの『表現未満、』」 全5回■■
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vol.1 
テーマ:「表現未満、」と生活/記憶
ゲスト:松本篤さん(NPO法人remoメンバー/AHA!世話人)

8ミリフィルムのホームムービー、動物園の象との記念写真、戦地へ送られた励ましの手紙など、“市井の人びとによる記録”に 着目したアーカイブづくりに携わってきたAHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ] 世話人の 松本篤さんとともに、個人の生活=記憶に出会いなおす・触れ なおす方法をめぐり考えます。


vol.2
テーマ:あるすのゔぁ食堂〜食べることと色んなこだわり〜
ゲスト: EAT&ART TAROさん(アーティスト)

お昼の献立が気になる。毎朝自分でオリジナルの飲み物を作る。戦うようにカレーを食べる。レッツでは日々些細で愉快な食べることのこだわりを目の当たりにします。食を取り巻く人や文化に目を向け、ズラし組み替えながら作品を作ってきたアーティストのEAT&ART TAROさんを迎えて、色んな人のこだわりを紐解き、実際にやってみましょう。


vol.3
テーマ:「表現未満、」と「からだ」
ゲスト:細馬宏通さん(早稲田大学文学学術院教授)

わたしたちが家庭や職場や遊び場でふだんしている行為、交わしている言葉や動作、地味で小さなやりとりに、実は大事件に匹敵する出来事が埋め込まれている!? ひとの会話や身振りを研究する一方、視聴 覚文化などについても考察を続ける細馬宏通さんをゲストに招いて「からだ」をつぶさにみなおします。


vol.4
テーマ:「表現未満、」を編む
ゲスト:アサダワタルさん(文化活動家)

表現は一人で行うものなんでしょうか?表現とは意図的な内面の表出なんでしょうか?そもそも生活と表現となにが違うんでしょうか?
「住み開き」、「 表現のたね 」 などの著書を手がけ、「千住タウンレーベル」などのアートプロジェクトも行うアサダさん は、身近にある行為・活動を編み直して、新しい表現とその 可能性を実験・模索しています。そんなアサダさんに「表現」 の意味をもみほぐしてもらう2時間です。


vol.5
テーマ:「表現未満、」だらけな世の中~イタズラとくだらなさと信仰~
ゲスト:深澤孝史さん(美術家)×新澤克憲さん(就労継続支援B型事業所ハーモニー)×田中純さん・益山弘太郎さん(ハーモニーメンバー)

「いたずら」ってなに?「くだらなさ」とは?身も蓋もない質問で、すみません。でもでも、突然「いたずら」や「くだらない」モノゴトに出会うと、そんなことを考えたくなるく らい、途方にくれたり、揺らいだりすることがあります。 「とくいの銀行」や「おべんとう画用紙」などを手がける深澤孝史さん、「幻聴妄想かるた」を製作・販売するハーモニーの新澤さんとハーモニーのメンバー二人の計4人で「いたずら」や「くだらなさ」の姿を追いかけながら「信仰」の話まで、ガヤガヤと語っていただきます。


■■シンポジウム「生きること、それも表現~『表現未満、』はどこに行く~」■■
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【第一部】 表現の多様性~私たちが伝えたいこと
ゲスト:
 岡部兼芳(はじまりの美術館 かんちょー)
 津口在五(鞆の津ミュージアム 学芸員)
 木ノ戸昌幸(NPO法人スウィング リジチョー)
 久保田翠(認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ代表)

そもそも障害の人たちから生まれている作品たちは、芸術という文脈に回収されていくことを望んだのでしょうか。また、かれらの表現活動は、新奇的な作品制作が目的ではなく、福祉という事業が持つ、人と人との関係の作り方や多様性、人が生きていく上で欠かせない「文化的な生活」のあらましを社会に顕在化させていくことも大きな役割ではないでしょうか。そうしたことを現場を熟知している皆さんとともに語り合います。

【第二部】 表現の可能性~他者・社会と接続するために
ゲスト:
 藤浩志(美術家・秋田公立美術大学教授)
 小松理虔(地域活動家)
 久保田翠(認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ代表)

「表現」は限られた人たちのものでも、美術館やホールだけで扱うものではありません。人々の生活と地続きにある「表現」がどのように展開され、これからの日本の中でどんな意味をはらんでいくのかをゲストとともに語り合います 。

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