福祉を軸にしたネイバーフッドシティ構想「浜松ちまた会議」進行中!
「浜松ちまた会議」のウェブサイトができました↓↓
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福祉を軸にしたネイバーフッドシティ構想「浜松ちまた会議」進行中!
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2021年度浜松ちまた会議_報告書
新型コロナウィルス感染症という誰もが予想しなかった未曾有の事態に、いま、都市や街のあり方が世界的に見直されています。
この危機を通じて、人々の生活や健康、社会福祉の重要性がより顕になりました。街は商業活動の場だけではなく、人々が幸せに暮らすための、居場所でもあることが再認識されました。
そして、今、世界中で物理的豊かさだけではない、自分たちにとっての幸せ(well-being)を追求し、自分の生活に大切なものを徒歩15分圏内につくる「ネイバーフッドシティ」を目指す動きが加速しています。
そこで、20年にわたり浜松中心市街地で活動してきた認定NPO法人クリエイティブサポートレッツでは、いち早くこの概念を取り入れ、日本で初となる「福祉」を軸とした新しいネイバーフットシティ構想をここ、浜松で実現したいと考えています。
2021年は「浜松ちまた会議」という、浜松中心市街地を舞台に、「ふくし」を街に実装し、街を変えて行くプラットフォームを、企業、NPO、行政、福祉といった職種の皆様とオンライン上に作りました。定期的に勉強会や派生事業などを開催し 、浜松の街のあり方や未来について、皆さまと共に考え、提案、実践する事業を進めています。
「浜松ちまた会議」から生まれた事業が今後浜松の街を変えてゆくかも知れません。
予測不能で不安定な「今」だからこそ、「福祉」と浜松の「まち」の新しい出会いが必要なのではないでしょうか。
1月にはフォーラムも開催予定です。今後の情報はこちらのサイトに随時アップします!ぜひ、ご覧ください。
最新情報
2021.4.24
浜松ちまた会議全体会第1回目 4月24日[土]/:ゲスト:保井美樹さん(法政大学)を開催しました。
2021.5.13.
派生事業・福祉部会第1回目(5月13日[木]/ ゲスト:浜松市の認定NPO、福祉関係者、企業)を開催しました。
2021.06.29
派生事業・福祉部会第2回目(6月29日[火]/ゲスト:浜松市の認定NPO、福祉関係者、企業を開催しましました。
2021.07.28
浜松ちまた会議第2回目(7月28日[水]/ ゲスト:)堀田聰子さん(慶応大学教授))を開催しました。
2021.09.22
派生事業・レッツ新拠点構想(9月22日[水] / ゲスト:浜松の街中ステークホルダーのみなさん)を開催しました。
2021.11.4
「オン・ライン・クロスロード@松菱跡地」でPPPデザイン主催のまちづくりトーク(11月7日[日] / ゲスト:PPPデザイン・レッツスタッフ・中崎透(美術家)・大東翼(建築家))を開催しました。
2022.1.5
「浜松ちまた会議」シンポジウム2022〜まちづくりを考えたら、福祉にたどりついた〜2022年3月5日[土] / ゲスト:小松理虔さん(ローカルアクティヴィスト)、竹村利道さん(日本財団国内事業開発チームシニアオフィサー)、本後健さん(厚生労働省保険局高齢者医療課長)、辻琢磨さん(建築家)、浜松ちまた会議のみなさん、参加者の皆さん)を開催決定!
2022.3.5
「浜松ちまた会議」シンポジウム2022〜まちづくりを考えたら、福祉にたどりついた〜を開催しました。満員御礼!動画視聴1000回超え!多くの反響をいただいております。
2022.3.15
2021年度行ってきたソーシャルインクルージョン・リサーチプロジェクト調査(協力:NPO法人ESUNE)を報告します。調査内容は下記にUPします。
2022.3.30
2021年度の「浜松ちまた会議」報告書が完成しました!「まちづくりを考えたら、福祉にたどりついた〜浜松ちまた会議&オン・ライン・クロスロード報告書」下記にUPします。
〈事業内容①〉浜松ちまた会議&勉強会
2020年11月から行ってきたヒアリングを通じて出会った、街中のステークホルダーの皆さんと共にプラットフォームをつくりました。持続可能で包摂的なあたらしい街のあり方や「ふくし」や「生活」を軸とした街のありかたについて、定期的に勉強会を開催。また今後の浜松のまちづくりについて話し合ってゆきます。
▼浜松ちまた会議全体会第1回目
4月24日[土]/:ゲスト:保井美樹さん(法政大学)
第1回目となる全大会では、皆さんの活動紹介をしていただきました。浜松磐田信用金庫が運営するCo-Startup&Community FUSE の渡邉さん(ザザシティ地下、約2000平米からなる大規模コワーキングスペース&コミュニティスペース)、アサヒハウス工業が運営する静岡県内初の大変型VR・ARアミューズメント施設X-CUBEの次廣さん、様々なアーティストや学生が集う文化拠点ゆりのき通りや万年橋パークビル管理人の鈴木基生さん大東さん、そして、さまざまな人材を輩出し、街の活性化に取り組む浜松リノベーションまちづくりを展開する浜松市佐々木さん、リノベーションスクルールから誕生した尾張町の複合施設「みかわや/コトバコ」を運営する大端さんから、それぞれの拠点の紹介や活動内容をお話しいただき、浜松の中心市街地で起こってる多くの面白い活動や試みを共有しました。
そして福祉の分野からは、社会福祉法人聖隷福祉事業団が運営する浜松市生活自立支援センターつながりの青柳さんから、コロナ禍における相談内容増加の状況や早急の課題の共有していただきました。また聖隷クリストファー大場義貴准教授からは引きこもりの方や不登校生徒の状況と彼ら彼女らの居場所が街中にある必要性をお話しいただきました。
後半は、保井先生をゲストに迎え、浜松の今後の街のあり方、特に「ふくし」や「生活」といったテーマとビジネスがどのように繋がって行くかを皆さんと共にディスカッション。福祉関係者からは福祉施設は浜松市内にたくさんあるのに、街中にでる機会がない。気軽に行ける場所があればもっと施設の形も変わっていくだろう、という意見が出たり、企業の皆さんからは収益は考えつつも街中に人が集まらないどうしようもない。その集まる仕組みを何か「ふくし」と掛け合わせて連携できないか。といった意見も出ました。
最後には保井先生から、近年欧米を中心に広まっている車移動不要で15分徒歩圏内で街のあらゆる機能にアクセスできる「ネイバーフッド」という街づくりのあり方を提案していただき、浜松にとってのネイバーフッドを形成する試みについてもご意見いただきました。
★保井先生はその後、雑誌『wired』に事例紹介としてこの事業のレポートを紹介してくださいました!
▼浜松ちまた会議全体会第2回目
7月28日[土]/:ゲスト:堀田聰子さん(慶応大学)
第2回目となる浜松ちまた会議全大会では、堀田聰子さん(堀田聡子さん(慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授、医学部・ウェルビーイングリサーチセンター兼担、認知症未来共創ハブ代表)をゲストにお招きし、“「暮らし」を中心に据えたまちづくりとそのプラットフォームを考える“というテーマでレクチャーをしていただきました。前半は「地域包括」×「街づくり」を通じて地域共生社会を実現している国内の事例3つを紹介していただきました。
国内の事例は1つ目は久留米市。ケアの従事者たちから始まった活動が地域の新しいコミュニティづくりへと発展し、異世代×異分野のコラボレーションが実現。その背景には課題を抱えた「課題縁」の人々と何かワクワクしたことがやりたいという「関心縁」の人々がつながり相互作用があるとのこと。企業・行政・NPOなどが連携した「久留米コンソーシアム」も設立されています。
2つ目の事例は東京都大田区の「おおた高齢者見守りネットワーク(みま〜も!)」。地域包括支援センターがスタートさせ、専門職と企業が「協賛金」を出し合い活動。自らSOSを発信できない人たちの課題を発見できる「気づきのネットワーク」をまちの人たちと構築し地域の空き家を拠点に地域住民の「やりたい!」をつなげるステーションや企業との商品開発なども行なっています。
3つ目は滋賀県東近江の事例について。お金という観点から環境×経済×社会の循環を問い直し、市民からの寄付で設立された公益財団法人東近江三方よし基金。この基金はコミュニティ助成や融資を行なっており、志ある市民たちのプラットフォームにもなっています。
そして後半では欧米で浸透しつつある健康に対する新しい概念「positive health」の紹介をしていただきました。
「Positive Health(ポジティブ・ヘルス)」とは「社会的・身体的・感情的問題に直面した時に適応し、本人主導で管理する能としての健康」ということです。つまり身体的な病や障害があっても、主体的に豊かに、人と繋がり生きること、それこそが「健康」であるという概念です。
ポジティブ・ヘルスには「スパイダーネット」と呼ばれる6つの側面があり、それぞれの充実度を上げることが健康向上につながります。このスパイダーネットは学校教育やカウンセリングの場にも積極的に取り入れられているんだとか。日本では「健康」は身体や病気についてのみ語られがちですが、ポジティブ・ヘルスのように「生活」や「人との繋がり」といった関係も健康に繋がっていく、と考えるあり方は、今後の必要になる概念だと思いました。
引用:堀田聡子先生資料:Institude Positive Health 作成
〈事業内容②〉派生事業の展開
「浜松ちまた会議」から生まれた派生事業を、実際にプラットフォームの皆さんとともに動かしてゆきます。
▼5月13日(木)福祉部会第1回目
コロナ禍でアクションができるか!?情報収集・意見交換会
ゲスト:浜松市の認定NPO法人、企業、福祉・医療、街の人々
日程:2021年5月13日[木]18:00−21:00
場所:たけし文化センター連尺町(静岡県浜松市中区連尺町314-30)
▼6月29日(火)福祉部会2回目
浜松の認定NPOが集結!情報交換会
ゲスト:浜松市の認定NPO法人、企業、福祉・病院、街の人々
日時:2021年6月29日[火]18:00~20:00
場所:たけし文化センター連尺町(静岡県浜松市中区連尺町314-30)
▼9月22日(水)
創造?!妄想?!レッツ新社屋に新しい街をつくる
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ゲスト:企業・行政・街づくり・建築家
日時:2021年9月22日(水)18:00〜21:00
場所:たけし文化センター連尺町(静岡県浜松市中区連尺町314-30)
▼11月7日(日)
「オン・ライン・クロスロード@松菱跡地」まちづくりトーク
ゲスト:PPPデザイン(マルシェ担当)・中崎透(美術家)・大東翼(建築家)・レッツスタッフ
日時:2021年11月7日(日)16:00〜17:00
場所:浜松松菱跡地(静岡県浜松市中区鍛冶町124)
11月3日(水・祝)〜7日(日)の間、認定NPO法人クリエイティブサポートレッツが主催するアートプロジェクト「オン・ライン・クロスロード」が松菱跡地で開催されました。街菱跡地とは浜松の中心市街地のど真ん中にある1400坪の広大な空き地です。かつては浜松戦後復興のシンボルであった松菱百貨店がその場所にあり、百貨店の亡き跡は20年近く空き地になっています。
この度、限定5日間で開催された「オン・ライン・クロスロード」では中崎透(美術家)監修のもと、人々が通れる「道(クロスロード)」がひかれ、ライブやマルシェ、トークイベントが開催され多くの反響を頂きました。
ここでは最終日に行われたPPPデザイン主催の「まちづくりトーク」の収録動画を公開します。浜松の街の今後の展開について、新しい使い方について妄想を膨らませながらぜひご覧ください。
[blogcard url=”https://youtu.be/v5Yg2d3y07Y”]
〈事業内容③〉シンポジウムの開催:2022年3月5日(土) 「浜松ちまた会議」シンポジウム2022
2022年3月5日(土)「浜松ちまた会議」シンポジウム2022 まちづくりを考えたら、福祉に辿り着いた
「福祉を軸にしたネイバーフットシティ」をテーマに、「人」に焦点をあてた新しいまちづくりのあり方についてシンポジウムを開催します。
パネリストは小松理虔さん(ローカルアクティヴィスト)、竹村利道さん(日本財団国内事業開発チームシニアオフィサー)、本後健さん(厚生労働省保険局高齢者医療課長)、辻琢磨さん(建築家)
第 1 部では、レッツの活動事例から、障害のある人が地方の中心市街地で生活することを、厚生労働省が示す地域共生社会の観点を踏まえて考えます。第 2 部では、街で活動、営業するステ ークホルダーのプラットフォーム「浜松ちまた会議」をもとに、コロナ禍でさらに様相の変わった浜松市中心市街地において、改めて街はどんな役割があるのか、どうあるべきなのかを市民の皆さんと議論する場を設けたいと思っています。
詳細や参加予約フォームは詳細が分かり次第、追記します。
▼2022年3月5日(土)13:30〜18:40
「浜松ちまた会議」シンポジウム2022
〜まちづくりを考えたら、福祉にたどりついた〜
日時:3月5日(土)13:30〜18:40
場所:鴨江アートセンター102・103・104
参加:定員80名 オンライン配信有(感染状況を踏まえ変動有り)
応募方法:電話053-451-1355、メールlets-arsnova@nifty.com、またはGoogleフォームhttps://forms.gle/JrDdz1yAaDsTHvPi7
詳細はこちらの公式ウェブサイトをご覧ください!
[blogcard url=”https://cslets.net/wp/hotnews/news-1392″]
〈事業内容④〉調査事業
2022年3月18日 ソーシャルインクルージョン・リサーチプロジェクト報告書
浜松市中心市街地をはじめとした市内の人口動態の推移、また浜松市の障害者福祉施設数や不登校の子どもの割合など、社会福祉に関する調査を1年かけて行いました。さらに全国5カ所のソーシャルインクルージョン実践を行っている団体の事例分析を行いました。以下でダウンロードできます。
■多様な人の力を活かしたまちづくり事例集(PDF)
■NPO法人ESUNEソーシャルインクルージョンリサーチプロジェクト報告書(PDF)
〈事業内容⑤〉報告書
2021年度「まちづくりを考えたら、福祉にたどりついた〜浜松ちまた会議&オン・ライン・クロスロード報告書」書
2020年11月から行ってきた、福祉を軸にしたネイバーフッドシティ構想。2021年度は約30団体のまちづくり・福祉・医療・建築関係の企業・団体さまとネットワークを作り、勉強会やシンポジウムを行ってきました。浜松中心市街地のシンボル的存在で20年間空き地になっている「松菱跡地」で2021年度はアートプロジェクトを浜松ちまた会議の皆さまとも連携しながら実施。その記録や街の皆さまの声などのインタビューを読んでいただけます。ぜひご覧ください。