【4月観光】山あり谷あり⛰春のゲキレツ☆ゲリラツアー!!レポート - 特定非営利法人 クリエイティブサポートレッツ
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【4月観光】山あり谷あり⛰春のゲキレツ☆ゲリラツアー!!レポート

【4月観光】山あり谷あり⛰春のゲキレツ☆ゲリラツアー!!レポート

去る4月21、22日に行われたタイムトラベル観光ツアーのレポートです!ツアコンは準備でバタバタ自転車で走り回っていたフキコです。

ポカポカ陽気の夏日のような観光日和!たけし文化センターに集まったのは、福祉を学ぶ大学生しぎょーくんと、障害者芸術の研究をしている女性このかさん、そのお母さんで重度知的障害の息子さんがいるけいこさんの3名が偶然みなさん東京から参加してくれました。

カオスの中に突然放り込まれ自らが何かを見つけ出す、それがレッツ観光。しかし私は観光客を放流しつつも様々な機会に自然にアシストするのが苦手。が、朝から準備で自転車で走り回っていたせいでヘトヘトで、図らずも初日の午前中はみんなが各々のペースでアルス・ノヴァをじっくり体験する時間となりました。

アルス・ノヴァの洗礼とも言える平子さんぽ。すっと手を引かれてひたすら散歩、帰ってきたと思いきや2巡目が始まる。まいさんとジュースを買いに行ったり、まーくんのお人形トークに巻き込まれたり。ゆうじさんのカキカキの横で自分も絵を描いたり。

お客さんが何したらいいか戸惑っているとついあぁだこうだうずうずバタバタしてしまうわたしですが、スタッフに「この人はこういう人でこう面白いんです!」と言われたら良くも悪くも分かった気になってしまうので、わからないなりに探って過ごしてみるみたいなこういう最初の時間も大切だな〜と思います。

午後は街中から車で15分くらいのところにあるアルスノヴァ入野に移動して、最近にわかにプチ登山活動にハマっているメンバーたちと行き先不明のハラハラゲリラ登山へ。(サトちゃんには顔をあわせるたびに「次いつ山登る?」と言われる。)というのも、先日、静岡県で一番低い山が佐鳴湖にあるのでそこを登山しようと車で向かったところ道に迷い、なんかよくわからない湿地についたということがあり。そこでなんか山の中に入る道があるぞ…!と新発見をしたので今回はその道を登ってみることに。一体何があるのか。新緑の中グングン進みます。

山の斜面にホウライチクという竹がめちゃくちゃ生えていた。古くは火縄銃に使われていたらしい。水鉄砲に使うのに最適ということでサトちゃんが興味津々でした。

あてどなく森の中を歩く一行。いったいこれはどこに行くんだ?と一抹の不安を覚えたけいこさんがマップで調べてくれて(笑)、なんと佐鳴湖の西岸には小高い山々が広がっていてぐるっとハイキングできるように整備されていることがわかる。登っていくと突然住宅地の付近にポンっと出た!!よくみると里山のいたるところに入り口?出口?があり、どこに繋がっているかわからないから面白い。みなさんも今の新緑の季節、ぜひ探検してみては。

ちなみにわたしの顔見ると「山は?」と言ってくるサトちゃんだが、いざ山歩きするとなんか不安そうな顔をしている。階段降りるときわたしが小脇に抱えて降りたりしなければいけないようなこともあり、毎度(怖かったかな?山あんまりだったかな?)とこちらも不安になるのだが、帰ってくると「また行きたい!」と言う。で、また会うたび「山はいつ行く?」と言う。そしてわたしは行くたびにまた微妙な表情のサトちゃんを見て不安になる…を繰り返している。なんやかんや楽しいのだが。

目的地もなく気持ちも揺れながら山を歩く、そんな調子でいつもやっているので、観光客の3人もまさにハラハラだったであろう…。

そのあとは、思いの外暑くって一同バテバテになったので、スーパーで棒アイスを買ってみんなで湖畔で休憩。ひとりハーゲンダッツを欲するまーくんをいなしてガリガリ君と抹茶パルムを購入。水面を眺めながらアイス、一気に夏の気分〜🍦

気づいたらまーくんとこのかさんが水切りしてた。水切っていうか、ほぼ石を投げ込んでいた。笑。このあとみんな参戦し始める。

入野ともお別れし、夕方からはたけぶん3階のシェアハウスの住人まいさんとアルス・ノヴァウルトラのヘルパーのお買物に同行。この日は海外の謎の紐グミとイカソーメンを購入していた。本当に謎の食い合わせである。スライスチーズ6枚と刺身とか。この日はかなりアグレッシブな日で、まいさんのその勇ましい姿と、テキパキとやりとりするヘルパーに若干タジタジの3人。

1日目の終わりは実はふきこプレゼンツ「スナックありじごく」をやる予定でスーパーで飲み物など買っていたのだが、日中思いの外陽を浴びすぎてヘトヘトになってきてどんどん正気を失っていくふきこ。3人が心配して「外で食べてもいいですよ!解散でも!」と言ってくれているがいやツアコンとしてどうなんだ…と悩んでいるうちにスタッフのみんなとともに餃子屋にいくことに。スナックみたいな餃子屋さんでした。みんなありがとう…。肉巻き餃子(餃子なのか?)が美味しかった。

この時のことをこのかさんがまとめの日記に書いてくれていた。へべれけになるふきこ。

【2日目】

2日目はアルスノヴァは半日営業日。午前中は2階の音楽部屋で突然音楽が始まったり、リョウガくんのカレンダー貼りを眺めたりとのんびりなスタート。

いつもレッツ観光の時悩むのが、アルスノヴァで巻き起こる「オォッ!これは…!」という「光」は、マジで光の速さというか、突然起こってすごい勢いで光って去っていくので「これぜひ見てほしいです!」とみんなを連れてきた頃には輝きを失っていることが多い。あとそもそも彼らの魅力だな〜と思うところは日常的にともにいてじわじわ感じることが多いので、「今から彼のこの行動見てください!」もどうなんだ?と思う。おすすめして、見たかったら見るし、見なかったとてそれでもいい。その人は別の何かを見ているかもしれない。そんな感じでいいのだろう。いやしかし私は結局「この輝き見ててください!」と言ってしまい、結果(なんか伝わんなかった気がするな…)とか思っている。この時も耐えきれず「今からリョウガがカレンダー貼るんで…」と3人とも連れて行った。

午前の目玉企画「恋愛妄想詩人ムラキングの詩のワークショップ」。これも事前に依頼しておらず、朝ムラキングさんの顔を見て(ムラキングさんワークショップやってくれないかな…)と思ったトンデモゲリラなのだが、「なんか観光だしやりたいなと思ってました〜」と快く請け負ってくださったムラキングさん!ありがとうございます!どんな詩になったかは…またどこかで💌

ちまた公民館にも寄ってみんなでおしゃべり。ここでしぎょーくんの心にいろんな言葉が刺さった模様。

最後のプログラムはこれもゲリラ!3階で過ごしているたけしくんのヘルパーさんたちに突撃!千葉から来ている元シェアハウス住人こうやさんに重度知的障害の人の自立生活、そのヘルパーとして考えること、そして話は悩める大学生の「今後どうしていったらよいか…」という悩み相談へ。福祉業界に飛び込んで行こうか、それとも研究をしようか。自身の思いと周囲の意見に揺れる若者に、こうやさんもわたしも大いに悩める大学院生をしていた経験があるので、「研究もして現場もあって、という生き方もあるよ」「失敗を恐れるな!とよく言うが、何回も同じ失敗を繰り返しているので、失敗を生かさないと、という考えもいらないよ!』みたいな話が繰り広げられました。

今回の観光は3名とも福祉ととても関わりの深い人々が集まった会となりました。己とレッツの一対一の真っ向勝負も良いのですが、こうした偶然の出会いや、立場が似て非なる人とレッツという場を体感し「自立とは何か」「自由とはどういうことか」など意見を交わし合うというもの観光の醍醐味だと思っています。

そして、障害有る無し関係なく、人には本来様々な選択肢があり、その選択肢を日々増やしていくような活動が観光に出来れば良いなと思ったのだった。

しかしながら本当にこうして見ると即興の連続だった…。皆さんありがとうございました〜!