【開催報告】うまい楽しい浜松ツアー - 特定非営利法人 クリエイティブサポートレッツ
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【開催報告】うまい楽しい浜松ツアー

【開催報告】うまい楽しい浜松ツアー

8月23-24日、夏まっただ中のタイムトラベル100時間ツアー「うまい楽しい浜松ツアー」が開催されました!ツアコン夏目から報告です。

今回の参加者は関西からの家族連れ。なんと2回目のツアー参加です。特別支援学校に通う次男さんも一緒です。たまたま夏休みを利用して体験学習などに来ていた東京や埼玉の高校生たちも滞在していて、なかなか賑やかなツアーになりました。

昼食を済ませたら、まずは2階で爆音のカオス「不思議の国とアルス」に飛び入り参加。耳はビリビリ、照明はチカチカ。

1階では、相変わらずいつも通りのアルス・ノヴァ。これはケンくん。

夕方、三陸からホヤが届いたよ!

ホヤ解体ショー。「この2本の角がプラスとマイナスになっていて、ここを包丁で切ってひらく・・・」「ほんとだ、プラスになってる。」

ホヤのお刺身&蒸しボヤと浜松餃子ができあがり!

ホヤの見た目に躊躇しながらも、「!!」。えも言われぬ味に舌鼓を打ちます。蒸しボヤは初心者も食べやすく、クリーミーで濃厚な味。「海を泳ぐ鶏肉」と誰かが表現していたけれど、何か違う気が・・。

食事の後は、夜の散歩がてら浜松で一番古い銭湯「巴湯」へ。風呂好きの次男さんは大喜びで、ゲストハウスに戻ると、ゲラゲラ笑いながら寝たのだそうです。

さて、日も開けて翌日の朝は浜松の野菜が所せましと並ぶファーマーズマーケットへ!野菜以外にもいろんなお菓子類もあって、お菓子に目がない次男さん、どんどんカゴにお菓子を入れていきます。

ファーマーズマーケットのあとは、アルス・ノヴァ入野へ。古い民家で運営している放課後等デイサービスでは、ハンモック(みたいなアスレチックみたいな)が蜘蛛の巣のように垂れ下がって、大人の体重でも十分乗れます。

ドライブ大好き次男さんを浜名湖と遠州灘が見える浜名湖大橋に案内したあと、お昼はたけぶん近くの駄菓子屋「ありがたや」へ。駄菓子コーナーを抜けて行くと、奥はかき氷やお好み焼きが頼める飲食スペースになっています。そんな気軽な雰囲気のせいか、いつもは外食しようとすると嫌がる次男さんがなんとテーブル席に腰を下ろしました!それには家族もびっくり!

前回のツアーでの後に地元に戻った後、次男さんとの向き合い方や疑問にも思っていなかった療育への考え方が大きく変わったというお母さん。でも、その分、戻ってからはこれまでの支援者とぶつかってしまいわからなくなっていたのだそうです。今回の旅は、もう一度たけぶんに来てみて、確かめてみる旅だと話してくれました。また、普段の生活では出会わないような高校生たちと話したことも大きな刺激になったとか。他者と出会えて、今までになかった引き出しが開く。旅の醍醐味ですね。

さて、今回のご案内は夏目でした。

じつをいうと、今回の旅は、私の方が「観光」をした感じがします。

いろいろなことにこだわり(執着)がある次男さんとの旅。家族が行動するときは、次男さんの状況に合わせて、パターンA,パターンB、パターンC…と何通りもの動きを想定していきます。パターンAで来たとしたら、その先をまた数パターンA,B,C…と想定し、必要そうなものを装備。先の見えないカーブばかりのレーシングコースをその場その場で判断しながらハンドルを切るかんじです。

そうしてハンドルを切りながら、ホヤを食べたり、高校生とおしゃべりしたり、銭湯に行ったり、ファーマーズマーケットに行ったり、お好み焼きを食べたりする。即興的でありながらも、ツアーの旅程をしっかり踏んで、しかも、次男さんがお好み焼き屋さんで席に座って食べたりというような、パターンで想定していなかったサプライズに出会ったりしている。鮮やかとしかいいようがありません。カーブを曲がる緊張感に一緒に立ち会わせてもらいました。

タイムトラベル100時間ツアーというと、アルス・ノヴァでの滞在時間という風に思われがちですが、たけぶんを基地としてあちこちに出かける、そんなツアーもあるんだなと、ドライブにこだわりのある次男さんとの旅を通じて初めて知りました。ありがとうございました、また来てね!