８月観光レポート

～ふと、我に立ち返る、足元には蟻がいる。～

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台風の威力が続くなか、来て下さった皆様、ありがとうございました。

今回は「不思議の国のアルス」や「爆単」などイベント盛り沢山でしたが、同時にアルス・ノヴァ観光の魅力をお客さんとスタッフが共に体感できた回でもありました。

テレビ局の突撃取材や、ユニバーサルデザインの調査員の学生さんとの初々しい会話など、様々な刺激を伴いながら、改めて考えさせられることが目白押しでした。

痕跡ツアーは実は案内した私も知らないことばかり。周りのスタッフに聞いて回り、記憶をたどりながら一つ一つの汚れ（痕跡）を見ていると、柱の傷じゃないですが、自分の歩みも感じたりして。

夜はこれまで以上にプライベートな話題が続く。夜の懇親会は毎月あるけど、毎回新たな発見がある。

自由行動というのはそれぞれのスタンスを大事にすることなんだな。

スタンスとは行動する時の姿勢や立場、そこには個々が生きてきた経験が集積している。他者との関わり方は個人に寄って、経験に寄ってこそ力強く面白い。

過去の詩を２人に紹介、この後うらみつらみ漫談でもりあがる。軽妙な漫談も、実は悩みを礎にした生きる技。掴もうとすると形にならないような悶々を、しっかり言葉にしてきたお２人に、ここで力いっぱい感服するのであった。

詩人も触発されて腕をふるう。

体験したことを言葉にするのは難しい、他者から見てとれる現象以上に現実は混沌としている。考えたら答えが出るわけでなく、その先にも問題や混沌が待っている。だとしたら何のために考えているのか、答えを出さなくても前に進める。しかし、言葉にせずとも動けるのは経験がものを言う。

覚めない余韻のなかで考えている。

尾張