ツア・レポ!(2018年6月) - 特定非営利法人 クリエイティブサポートレッツ
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ツア・レポ!(2018年6月)

ツア・レポ!(2018年6月)

SAMIDAREの雨音とともに、〈潤礼中〉

そんな、ミステリアスな、2018年6月の100時間ツアーの様子を、ツアー参加者の感想を交えてレポートします。

この日「歩くミラーボール」の異名をとったKが例によってアルス・ノヴァを隅から隅までくまなく水先案内。過剰に畳み込まれるディテールの数々。額には一筋も二筋も汗が光る。

はじめ、緊張というか、構えていたところがあったのですが「『スタ☆タン!!』や路上演劇祭の人だ!」と思うと、親しみを感じてのんびりまったりできました。私自身、利用者のひとりになったような気がしたくらいです。

尾形和記による参加者の記念撮影。スタジオ・アルスにて。

その頃、のヴぁ公民館では、福三七の小説を音読する会、略して福音会。

そして、恋愛妄想詩人ムラキングによる詩のワークショップ。

障害のある人と久しぶりに接し、戸惑いを感じましたが、「ただいさせてくれる」ツアーなので自分のペースで少しずつなじんでいくことができてよかったです。

利用者の里実ちゃんが折紙をしていて、それに交じって折鶴を折ろうとしたが、折り方を忘れてわからなくなって、紙を開けると、里実ちゃんがそれを手に取り(カッパみたいに)頭の上にのせてこちらを見てくれたのがとてもかわいらしかった。笑みを交わし合って心が和んだ。その後その紙で折鶴を折り直してくれていたら途中ではたと止め、片付けを。帰宅時間がきたので帰って行った。でも途中まで折ってくれたおかげで折り方を思い出し、完成させた。このコミュニケーションがなんだか自然体で嬉しかった。

雨の中の来訪者(常連さん)。

久保田さんの設立の経緯や家族の話などお聞きでき、対話の機会をつくっていただいてとても有意義でした。

利用者さんへ友人をつくってもらうこと、知り合い、仲間をつくってもらうことが重要というお話が印象的でした。


 

ツアー参加者が残してくれた、観光えにっきの数々。
時間は平等に与えられている、という。そして/しかし、味わうことはこんなふうに違う。誰もがそれぞれの生の当事者である、という。だから、わたしたちはこんなふうに近づくこともはなれることもできる、している。当たり前のようでいて、当たり前でない、出会い。そんな、100時間、のツアー、のこれははじまり。

きっと、また遊びましょうね!

[文責:ササキユーイチ]