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てぃーちゃんの輪

アルス・ノヴァ屈指の職人、てぃーちゃん。彼女の最近の日課は、チラシなどの雑紙を短冊に切って、テープで留めて輪っかにするという、「輪っかづくり」。素早く的確に手作業をこなすことができるてぃーちゃんは、しかし一時期、その手捌きでもって、たけぶんの床材を剝がすことに情熱を注いでいました。このままではたけぶんの床が丸裸になってしまう……!しかし、誰も見ていない一瞬のスキにササっと剥がすその匠の業、何か別のことに転じることはできないだろうか!? そうして、日々スタッフたちと関わる中、いつしか始まった「輪っかづくり」。今ではてぃーちゃん、床なんてそっちのけで「紙切る!」「テープ切る!」と生き生き輪っかを連ねています。

スタッフの尾張さんは、輪っかを天井からぶら下げて何かの巣のようにレイアウトしたり、束ねてモンスター化させたりと、さらなる可能性を追及し続けています。
そんな尾張さんが書いた、てぃーちゃんと輪っかのお話。

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上の写真はてぃーちゃんと、10月に行われた「凸凹祭り」会場で、てぃーちゃんの作った「輪っか」を使ったオブジェの最終調整をしているところです。時折一歩引いてオブジェを見つめながら輪っかをつなげていく姿は生花の先生のようだった。

この輪っか作りを初めて半年くらい経ちますが、個人的な体感としては2〜3年経っているように感じるほど、安定して一日3〜4時間、毎日のように作っている。

ボール遊びや楽器演奏、散歩、計算ドリルや絵画、コラージュ作りなどの様々な日中の過ごし方の模索の末に立ち現れたのが、この「輪っか」作り。パート職員さんの遊び心が発端だったと記憶しています。

今となっては前が見えないほどに連なり、「レッツの映えスポットランキング〜!!」があるのなら、必ず上位に食い込んでいるはずです。

↑「おしゃれな生き方情報誌〜粋な過ごし最前線〜」の中から抜粋

まだてぃーちゃんに関わったことの無いスタッフに、てぃーちゃんの日中の過ごし方を伝える時、つい、注意事項を中心に話してしまう自分に悲しくなったのと、輪っか作りの手順などが書かれた、誰でもすぐに関われるような備忘録が必要だなと思ったので、てぃーちゃんの魅力の一端を伝え、共有できるような願いも込めて冊子を作った。各スタッフの「思い」が確実にてぃーちゃんの「過ごし」を豊かにしていると感じているので、今後はこの号では網羅出来なかった、てぃーちゃんの魅力と共に、スタッフ個々の支援や方針なども伝えられるようなものにしていきたい。(スタッフ尾張)

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