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かしだしたけしin京都
2019年10月4日、京都市立芸術大学にて、同大学の赤松玉女学長と、レッツ代表久保田翠との公開トークが開催されました。(久保田によるレポートはこちらへ→http://cslets.net/miman/archives/894)
それに合わせて、レッツと浜松協働学舎さんの面々で京都へ出かけていきました。
その様子を、スタッフ知里の目線でレポートします。
レッツでは、このように誰かにお呼ばれしたり(押しかけたりして)出かけていくのを「かしだしたけし」と言っています。
というわけで、「かしだしたけしin京都」、はじまりはじまり。
今回のメンバーは初対面の人どうしもちらほら。
アルス・ノヴァの利用者の久保田壮さん、中村俊介さん、
アルス・ノヴァスタッフの佐々木知里、吉田朝麻、
のヴぁてれびクルーの成川栄治さん
はレッツの人々ですが、
ちょうど京都で展示を終えたばかりのところを、わざわざ浜松まで来てもらい、そして再び京都へ向かうことになる タカハシ’タカカーン’セイジさん、
それに加えて、突然の誘いに快くのってくださった浜松協働学舎の職員の大橋さん、加藤さん、グループホームにお住いの、のぶさん。
まずは自己紹介から、、という9人です。
京都までは1台の車で移動。
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どうやら旅行だとわかったようで笑顔に。
SAにて、ほぼ初対面のしゅんすけさんと加藤さんとタカカーンさん、トラックを見たり聞いたり、遊具コーナーにいたり。
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大学に到着すると、たけしさんは購買が気になる様子。
ガラス戸を叩くところを、学生さんが見ています。
つなぎを着ているけれど、これは誰や?
謎の集団が大学に来た、という雰囲気です。
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着くなり散り散りになった9人をなんとかいったん控室に集め、
久保田とも合流したところで、
再び一行はバラバラに。
たけしさんやしゅんすけさんの後ろについて廊下を歩くと、
ミーティング中の教室の扉が開いており、
開いてるとやっぱり入りたくなるようで、
「お邪魔しま~す 今日対談するレッツの者です」
「ああ、あとで聞きにいきますよ~」
そのままミーティングを続行するみなさんの周りをうろうろし、退室。
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対談のはじめ、たけしさんは久保田(たけしさんの母です)の横に座っていましたが、
途中から慣れてきたのか、タッパーに入れた石を鳴らしながら、会場内をうろうろ。
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しゅんすけさんも、いつものキーボードを持ち、いつものメロディーを鳴らしながら、うろうろ。
そして、iPadを持っている方の隣に。
その方の手をあやつって、iPadを操作します。
どうやら、動画を撮っているようです。
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協働学舎のみなさんは、前の席に並んで座っていましたが、
そのうち紙をきれいに折りはじめました。
そしてのぶさん、紙が足りなくなったのか、会場をうろうろして、参加者の方にチラシをもらっていました。
また折り折り。
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スタッフ知里も、たけしさんやしゅんすけさんについていったりいかなかったり、そのへんに座ってトークを聞いてみたり。
・・・という面々の中、シャボン玉を吹いている参加者の方も。
あとでうかがったのですが、
レッツの人々がやりたいことをやる中で、自分もその場でやりたいことをやってみよう、
レッツの人々と、自分と、そこに何か違いがあるのだろうか?
と思ったのだそうです。
スタッフ知里も、しばし考えました。
そこに違いはあるのでしょうか?
対談のあとは、学内にて懇親会。
協働学舎のみなさんとは、ここで解散。浜松に帰られました。
夜、一仕事終えたぞ!ということで、大学近くにて食事。
たけしさん、かなりテンション上がってます。
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みんなが何を食べるかわいわい話している中、
入り口のしゃべるぬいぐるみに夢中のしゅんすけさん、
気がついたら、順番待ち中のお兄さんに「これはいけない、これはいける」と説明されていました。
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実は、懇親会あたりからメンバーが1名加わりました。
レッツの知り合いのイシワタマリさん。一緒に泊まりたいと、連絡をくれました。
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一緒に、山の向こうの亀岡市のゲストハウス「Farmhouse NaNa」さんへ向かいます。
オーナーさんもよくしてくださり、一同とてもくつろいで過ごしました。
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イシワタさんは朝早めに出発され、
レッツの一行はゆっくりめに出発。
同じく亀岡にある、みずのき美術館へ。
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そして京都のまちなかへ。
車から商店街に降りたってまもなく、一行はしゅんすけチームとたけしチームに自然と分裂。
しゅんすけさんはタカカーンさんを連れて、ひたすらゲーセンの筐体の音を聞く旅へ。
のち、タカカーンさんが最近まで展示していた京都芸術センターへ。
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たけしさんは知里を連れて、商店街をうろうろ。
ドラッグストアに入り、飴を手に取り、レジへ。
店員さん、飴を離さないたけしさんに、一度渡してください、とガイドしたりして、無事お買い上げ。
方向音痴の知里は現在地がわからず軽くパニックの中、
さすがののヴぁテレビクルー成川さん、その様子をひたすら撮っていました。
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しっかり散策したのち、2チームはスタッフ吉田に回収され、
商店街で買ったおいしいたこ焼きをほおばりつつ、帰路へ。
たけしさん、しゅんすけさん、美味しかったようでモリモリ食べます。
途中、SAに駐車すると、すぐそばに「Tokyo」の紙を持ったヒッチハイカーの女性が二人。
乗せてくれませんか、と話しかけてくれたので、
一緒に浜松まで行くことに。
二人はたけしさんと同い歳で、ドイツから来たんだとか。
ひたすらキーボードのメロディーをリピートしまくるしゅんすけさんの隣で、
おしゃべりしたり、寝ていたり。
そうこうしているうちに浜名湖SAに着き、
一緒に写真を撮って別れました。
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たけぶんに着いたのは、19時すぎ。
たけしさん、帰りの車内でも楽しそうで、ニコニコ。
単純に、まず、いい旅行だったなあ、とみんな思っていたかもしれません。
もともとほぼ初対面が多いメンバーで、途中3人のゲストも迎え、
行く先々で知らない人と出会い、すれちがい、
いつもアルス・ノヴァで見知った人と一緒にいるときにはやらないこと、感じない視線、しない話、考えないこと、
それらがちらちら見える二日間でした。
また、かつて通った大学を、かしだしたけしの一員として見るというのも、新鮮な体験でした。
もしわたしが今ここで学生だったら、どうだっただろう。
シャボン玉を吹いてたら、どう感じただろう。
また日常の中に、問いはかえってくるようです。
そんなかしだしたけし、かしだし先を絶賛募集中です。
詳しくはレッツまでお問合せください!
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